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国際結婚した主婦のゆる〜りアメリカ生活

【アメリカの銀行】夫婦なら『 ジョイント・アカウント(Joint Account/共同名義口座) 』が便利

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国際結婚や海外赴任などで、アメリカで生活することになると必要になるのがアメリカの銀行口座です。でもアメリカは日本とは違い、銀行口座を開設して維持するためには、ほとんどの場合に手数料がかかります。日本のように一度開設したら、ほったらかしでもずっと無料で使える訳ではありません。


そのため、専業主婦で収入がないけど銀行口座が欲しいという時に便利なのが、旦那さんとのジョイント・アカウント(Joint Account/共同名義口座)です。私もアメリカへの移住が決まった時に、旦那の銀行口座をジョイント・アカウントにしてもらいました。


今まであまりよく分からずに使っていましたが、このままではいざという時に困るので、詳しく調べてまとめてみました。


ジョイント・アカウント(Joint Account/共同名義口座)とは

ジョイント・アカウント(Joint Account/共同名義口座)とは、預貯金などの金融機関の1つの口座を複数名で維持、管理するものです。もともとは夫婦や親子で資産を共有するための欧米の習慣ですが、名義人の関係は、夫婦や親子に限らず、兄弟やパートナーでも問題ありません。


アメリカの銀行口座の種類

  • Checking Account(チェックイング・アカウント/当座預金口座)
    小切手(Personal Check)が使えますが、ほとんどが口座維持手数料がかかります。一定の条件を満たせば、手数料が無料になります。


  • Saving Account(セービング・アカウント/普通預金口座)
    出し入れ自由で、利子が付きます。Checking Accountと一緒に開設するのが一般的です。


  • Certificate of Deposit(CD)(サーティフィケート・オブ・デポジット/定期預金口座)
    日本の定期預金に一番近い形の口座です。最低預入れ額が設定されていて、利息が固定されています。定めた期間中の出金は原則としてできず、その解約の場合には、事前通知を行うか、ペナルティを支払う必要があります。


ジョイント・アカウント(Joint Account)の開設方法

オンラインや電話での開設もできますが、一般的な本支店がある銀行では、窓口に行って手続きを行うのが簡単です。


銀行窓口での開設

銀行の窓口にジョイント・アカウントの名義人となる二人で行きます。その時に必要となるのが、次の3つです。


  • 写真付きID 2種類
    運転免許証、ステ-ト(State)ID、グリーンカード、パスポートなど住所が確認できる身分証明書


  • SSN(ソーシャル・セキュリティー・ナンバー)
    なくても法律上は問題ありませんが、銀行により対応が違うそうです。


  • 最初に預け入れる金額の現金か小切手(Personal Check)
    新規に口座を開設する場合のみ必要となります。
    なお、銀行のプランにより最低金額は違います。
    *旦那さんの銀行口座をジョイント・アカウントに変更する場合には不要です。


電話でジョイント・アカウントに変更

私は電話で、旦那の銀行口座をジョイント・アカウントに変更しました。確かその時は、銀行員の質問にいくつか答えて、ミリタリーID(表と裏)の写真を撮ってEメールで送ったと思います。


日本にいてアメリカに行く前だったので、SSN(ソーシャル・セキュリティー・ナンバー)も持っていませんでした。(6年も前のことなので、記憶が曖昧で正確に覚えていませんが。。。)


ちなみに銀行は、アメリカ軍の軍人、軍属およびその家族を対象とした金融業、保険業を専門とするUSAA(ユー・エス・エイ・エイ/United Services Automobile Association)を利用しています。本部がテキサス州サンアントニオにありますが、支店や支部はなく、電話やインターネットでの業務のやり取りとなります。


ジョイント・アカウント(Joint Account)の特徴

日本の口座は単独名義(Single Account / Individual Account)で、 文字どおり「 1人で口座を開設 」することになります。それに対して共同名義のジョイント・アカウントは、「 2人以上で口座を開設 」するため、単独名義とは違う特徴があります。


1. 生活費や預貯金の管理が共有できる

口座の維持や管理を共同でするため、生活に必要な月々の支払いや預貯金などをジョイント・アカウントで行えば、共有することができます。


なお、Checking Account(当座預金口座)は給与振り込みなどをして、支払いをするための口座になります。それに対してSaving Account(普通預金口座)は貯金をするのに適しています。


2. 共同名義人のいずれか一方のみのサインで引き出しや支払いができる

ジョイント・アカウントでは、名義人それぞれに「 デビッド機能付きキャッシュカード(Debit Card) 」が発行されます。そのカードを使い自由にデビッドカードでの支払い、ATMでの引き出しをすることができます。


また、小切手(Personal Check)も同じくいずれか一方のみのサインで使用できます。日本とは違い、公共料金の支払いなども小切手を郵送するため、現金よりも使用頻度が高いので使えるようになると便利です。


3. 銀行のクレジットカード(Credit Card)が作れる

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アメリカで生活するなら、現地発行となるアメリカのクレジットカードが必要になってきます。日本と違い現金よりもカードによる支払いが一般的なのもありますが、その一番の理由は、良いクレジットヒストリーを作って信用を得るためです。


アメリカでは、クレジットヒストリーが生活に大きな影響力を与えています。クレジットヒストリーのスコアが高いほど信用に値するとして、ローンの金利が低くなったり、条件の良いクレジットカードに申し込めたりといろいろと有利になります。


そのため、アメリカで初めて生活する人はクレジットヒストリーが無いため、クレジットカードを簡単に作ることができません。そんな中でも、クレジットカードを作ってもらえるジョイント・アカウントはとても助かります。


セキュアド・クレジットカード

このジョイント・アカウントのクレジットカードは、『 セキュアド・クレジットカード(Secured Credit Card) 』になります。クレジットヒストリーがなくても、銀行口座に一定額を預金すること(デポジット)を条件に作ることができます。

詳しくは、アメリカで専業主婦でもクレジットカードが作れる理由で説明しています。


初めは使用可能な限度額も300ドル程と少ないですが、きちんと利用して返済していると少しずつ限度額も増え、良いクレジットヒストリーが作れます。そうすると、クレジットカードの申し込みのオファーが届くようになります。


ジョイント・アカウントのクレジットカードの特徴

  • 名義人それぞれに発行
  • 同じカード番号が割り当てられる
  • 使用限度額は名義人との合計


4. 名義人のいずれかが死亡した場合に、資産の移行がスムーズにできる


アメリカでは、夫婦が共同で築いた財産は相続財産とはされません。
そのため夫婦共同財産の状態で亡くなった場合、その財産は当然に生き残っている配偶者の物となります。

アメリカの相続はどうなっているのか | 誰でもわかる相続ガイド


ジョイント・アカウントで管理していた預貯金なども夫婦共同財産となるため、どちらかが亡くなった場合には、生き残っている配偶者の物となります。そのため、死亡により口座が凍結される心配もないので、安心です。


ジョイント・アカウントのまとめ

今まであまりよく知らないまま利用していましたが、疑問に思っていたことが分かり納得できました。夫婦でジョイント・アカウントを持っていると、生活するには何かと便利なのがハッキリしました。